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回/カイハウス

物件名  回/カイハウス
所在地 広島県
主要用途 一戸建ての住宅
発注者 個人
用途地域 第1種低層住居専用地域
構造 鉄筋コンクリート造一部木造
階数 地上2階
最高高さ 8.930メートル
最高軒高 8.500メートル
前面道路 南側9.00メートル
敷地面積 276.05平方メートル
建築面積 122.34平方メートル
延床面積 141.74平方メートル
設計期間 -年-月-日〜-年-月-日
工事期間 -年-月-日〜2003年7月-日
担当 中薗哲也、中佐昭夫
構造設計 草間徳朗/草間構造設計室
設備設計
施工 アルフ
掲載 『住宅特集』 2004/1月号 新建築社
『住宅建築』 2001/4月号 建築思潮研究社
写真 大竹静市郎

東京から広島に移り住む夫妻とネコ3匹のための住宅である。クラシックカメラや美術品のコレクターであり、バードウォッチングを通じた自然との交流に親しむ夫妻は、愛してやまないネコ3匹との生活をとても大切にしている。そのライフスタイルをさらに発展させる居場所をつくる必要があると、はじめに考えた。

敷地は広島県の山間部、雛壇状の住宅地にあり、太田川が流れる平野を西側に見下ろす見晴らしの良い立地である。しかし東側には高さ2mの擁壁、南側にはバス停のある道路が走り、北側には接近して隣家が建っていた。

したがって、一階には開口部の少ないRC壁をぐるりと巡らせ、外部からの気配を適度に遮断し、その内部に落ち着いて暮らすことのできる空間を確保した。

この空間は平面図でみると「回」の字形になっている。中心部はリビング・ダイニング・ベッドルームをあわせた大きなワンルームで、生活の主空間である。天井には雌ネジが埋め込んであるので、それを使って好きに間仕切ることも可能だ。

そのワンルームの周りを、玄関・光庭・クローゼット・浴室・洗面所・キッチン等がぐるりと取り囲んでいる。これらはワンルームでの生活を機能的に補助する空間であり、天井は少しだけ低くなっている。

中心部のワンルームに居ると、あちこちの光庭、造作家具に設けたスリット窓、トップライトから太陽の光が流れ込んでくる。時間が経つにつれ、様々な陰影となって移動してゆく様子を一日中眺めることができる。

二階には、外周を開閉式のルーバーで包んだ天井の高いアトリエと、屋上デッキがある。アトリエは絵画、読書、および西側の眺望を楽しむ空間である。棚板がネコ階段になった本棚や、キャットウォークを兼ねた梁が設けてあるので、ネコが主役の空間とも言える。

-中薗哲也、中佐昭夫-

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